125 休暇 ページ32
執務室から緩めることなく進み続けてきた足を止め、ようやく一息つく。
ああ、荷解き手伝いに行かないと。
そう思い出したのと目の前に人影が現れたのはほぼ同時だった。
「あ、オビ」
「はいなA嬢。
そっちも終わったみたいだね」
窓辺から現れた彼の言い方から察するに、一足遅かったらしい。
「手伝えなくてごめんね」「いや全然。少なかったしね」軽く手を振り謝罪に応じたオビは、「それに、」と揶揄うような笑みを浮かべる。
「主とお嬢さんが良い雰囲気だったから早目に退散してきた」
「あーそれは邪魔しちゃ悪いね」
「まあお嬢さんはすぐに仕事に入るみたいだけど。A嬢は？」
「しばらく休みだって。
そうだ。手合わせでもする？」
ほんの軽い冗談だったが思いの外呆れた顔が返ってくる。
休みって知ってる？とでも言いたげだ。
「そんな顔しなくても。本気な訳ないよ」
「その言葉が信用できないのがあんたなんだよ。
頼むからゆっくり休んでね」
随分と信用がない。
そんなに言うほど無茶はしてな……したか。
ぐしゃぐしゃと乱雑にかき混ぜられた髪を直しながら考える。
とりあえず大事なのは睡眠だろう。
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七草(プロフ) - 紗夜さん» お返事くださっていたのにすみません！！全く気付いておりませんでした！己の睡眠欲に負けないよう頑張ります！ありがとうございます！！！ (2021年8月16日 10時) (
レス) id: 36eff566e0 (このIDを非表示/違反報告)
紗夜(プロフ) - 続きを…続きをください！ (2021年6月26日 4時) (レス) id: 5c2d649dea (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：七草 | 作成日時：2021年5月4日 20時
