甘い匂い ページ9
私がひとしきり泣いたあと、彼は私の頭を優しくなでて、なにも喋らずに帰っていった。
彼氏がいるのに、他の人の腕の中で寝たかのような感覚に陥った。
心が、蝕まれたような気持ちになる。
彼の香水らしき“甘い匂い”が鼻の奥から離れなかった。
一体これから、どうしたらいいのかわからなくて、その晩は頭を抱えた。
ｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰｰ
ガク目線
ハルくんが帰ってきた。
いつもどおりの陽気な声でただいま！と言ってアパートに入ってくる。
瞬間、ふわりと香る女の人の香り。
だれの香りか、すぐにわかった。
これは小鳥遊さんの香水の香りだ。
まるで抱き合ったかのように、ハルくんの周りに漂う“甘い匂い”。
「ハルくん、誰かと会ってきたの？」
怖かったけれど、聞くこと以外に心を晴らす方法がなかった。
「あー、まあな。」
いつもどおりの笑顔。
僕の知らない二人がいた。
期待してしまった自分が恥ずかしい。
ホストの一件以来、彼女は本当に自分に興味があるのだろうと思っていたから、少しだけ胸を張って生きていたけど、やっぱりそうだ。
話すのもうまくて、顔もかっこいいハルくんのことが、はじめから…。
この恋は、もう終わってしまうのだろうか。
考えていても無駄だと思い、この気持ちは墓場まで持っていこうと決めて、パソコンに向かい合った。
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くも(プロフ) - 瑠華さん» ありがとうございます！みなさんがここまで読んでくださったおかげで完結までいけました…！本当にありがとうございます😭番外編も頑張ります💪 (9月16日 22時) (
レス) id: 8d1df0f303 (このIDを非表示/違反報告)
瑠華 - 完結おめでとうございます〰！ ここ最近ずっと読み返したり、更新を楽しみにしていたので本当に嬉しい限りです✨ 番外編もがんばってください！！ (9月16日 11時) (レス) @page22 id: 88894a9c9d (このIDを非表示/違反報告)
くも(プロフ) - aomin0131さん» 読み返してくださってるんですか！？ありがとうございます嬉しいです…！更新頑張るのでぜひこれからもご愛読ください！リクエストもありがとうございます🫶🏻 (9月3日 3時) (レス) id: 8d1df0f303 (このIDを非表示/違反報告)
aomin0131(プロフ) - 何度も読み返してます…こんな素敵な作品に出会えて嬉しいです！！！更新楽しみにしています！私も瑠華さんと同じで逆バージョン見てみたいです🫶🏻 (9月2日 16時) (レス) @page9 id: f7e48edc28 (このIDを非表示/違反報告)
くも(プロフ) - 瑠華さん» こんばんは！リクエストありがとうございます！逆バージョン…おもしろそうですね！この作品が完結したあとになるかと思いますが書いてみようと思います！頑張ります！💪 (9月1日 1時) (レス) id: 8d1df0f303 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：くも | 作成日時：2023年8月22日 20時
