第7章 ページ9
.
加州さんに連れられ中庭へと向かうと、そこには様々な刀剣達がいた
まだ話してない子もいるなぁと呑気に考える
「主より出陣の命が出た!今回、出陣する6振りは…A、春雷、伊緒、薬研、髭切、そして部隊長に加州だ。それぞれ準備が終わり次第、中庭に来るように」
「ええっ、俺が隊長?」
「主がよろしく頼むと言っていた」
「まぁ、愛されてるってことだよね」
それから私たちは長谷部さんの指示で各自部屋へ戻り、元主と同じ羽織と戦闘服に袖を通した
着替え終わり行きたくないと駄々をこねる春雷を引きずり中庭へと向かった
「よーし、みんな来たね」
「やだやだやだ、私すぐ折れちゃうって、まだ折れたくないよぉぉお」
『春雷は強いから大丈夫だって!』
「猪突猛進…」(ボソッ
『そういえば、加州さんと髭切さんはわかるんですが…』
「俺っちは薬研藤四郎だ。よろしく頼むぜ」
「薬研くぅぅん、私を守ってよぉぉぉ、たよりにしてるよぉぉおおお」
「…なんなんだこの刀剣女士」
「こいつはほっといて」
「んじゃあ、お喋りはそこまでにして…よし、出陣だー!」
ドン引きしている薬研くんと私と伊緒に両腕を掴まれている春雷を横目に加州さんはカラクリのようなものを操作すると私たちは眩しい光に包まれ、目を開けると本丸にいたはずなのに何故か森の中にいた
「待って!!ここどこ!?怖いんだけど!」
「あんた、ほんっとうるさい!」
『2振りとも静かにしなさい!』
「…ほんとにこいつら大丈夫なのか?」
「んー…どうだろね」
「まぁ、お手並み拝見って事でいいんじゃない?」
少しの間、森を皆で歩く
いわゆる、偵察というものらしい
普段は別れて行うようなんだけど今回は新しい刀剣を3振りもつれているし今回は別れるほどでもないだろうと6振りでの行動となった
周りを気にしすぎていたいか、いつの間にか横にいる髭切さんに気づかなかった
『な、なにか?』
「君って鼻が利くんでしょ?」
『そうですけど…』
「僕達にも"匂い"ってあるの?」
『もちろん。顕現された私たちは人間と変わらず一振一振に香りはありますよ?もちろん髭切さんと膝丸さんは似ている香りがしますが少し違うし、加州さんはなんだか甘い香りがするし、薬研さんはお薬の香りがします』
「薬研が薬の香りかぁ、ほんとに君も鼻が利くんだね」
「え、ちょ、私が言ったこと信じてなかったんですか!?」
.
72人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
凛音 - 本当に面白いです!続きがめっちゃ気になります!頑張ってください! (2月6日 8時) (レス) @page26 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
kumo(プロフ) - 水月さん» わぁぁぁあ、こんな駄作にコメントありがとうございます(TT)励みになりました!頑張りますので、よろしくお願いします(o^^o) (2020年5月8日 14時) (レス) id: 5e86565bcf (このIDを非表示/違反報告)
水月 - 凄く面白いです!これからも更新頑張ってください!応援してます! (2020年5月8日 14時) (レス) id: 13085b09f2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:kumo | 作成日時:2020年4月20日 17時