38話 そういう界隈の言葉なんて知らないです。 ページ46
風「ほら!そこ、違うでしょ!それはあっちってさっき言ったじゃん」
ヤ「す、すいやせん兄貴!」
風「謝っている暇があるならさっさと手を動かす!僕たちの寝床が確保できないでしょ!!」
ヤ「すいやせんんん!!」
いや、もうこの程度じゃ驚かないぞ。深弥たち3人は今見ている男たちのやり取りを見てつくづくそう思った。
風螺が話しているのはどこからどう見てもヤのつく自由業の男たちだ。顔が傷だらけで小さな子供でなくとも見たら一瞬で泣いてしまうほどの強面だ。
それなのに、風螺はその男たちを扱き使っている。普通、風螺たちがこの強面お兄さんたちに扱き使われて泣き目に見るはずである。それなのに逆である。
風螺が‟おともだち"と称してスマホで呼んだのがこのお兄さんたちである。
風「やあ、紹介するよ!この強面お兄さんたちが僕の‟おともだち"さ」
ヤ「あ˝あ˝ん!?なんじゃワレェ?風螺の兄貴に少しでも手を出してみろ。エンコ詰めじゃすまさんけんのぉ!?」
強面お兄さんの一人が深弥たちに睨みを利かす。他のお兄さんたちは日和と桜羽を舐めまわすように欲のある目で見る。日和が兄の後ろに隠れ深弥は妹を庇うように腕で護り強面お兄さんたちを睨む。
風「おいやめろ。僕の友達に手を出したら整形だけじゃすまさないからね」
ヤ「「すいやせん兄貴ィィィ!!」」
お兄さんたちは風螺にダイナミック土下座をし、風螺に「僕じゃなくて僕の友達に謝ってよ」と指摘され3人に盛大な土下座を見舞った。これじゃどう見ても‟おともだち"じゃなくて親分と子分じゃないか。どうしてこういう関係になったのか気になったが何故か寒気がしたので3人は敢えてそのことに今後一切触れなかった。
お兄さんたちが修繕工事している間、日和は明日に向けての準備をしにいったん家に帰り、深弥たちも引っ越し準備と借り部屋を返しに家に戻ることになった。
そして、日和を除く3人が廃工場に戻った時にはお兄さんたちが風螺に無茶振りをかけられ日が沈むまでには割れた窓ガラス、屋根のはがれたトタンなど全てが修繕されていた。
風「うん、やっぱ君たちに頼んでよかったよ。さあ、これは僕からほんの少しだけどお礼だよ」
といって、風螺がお兄さんたちに渡したのは分厚い茶色の封筒だ。中身を見たお兄さんたちは、「え……こんなに貰ってもいいんですかい?」と動揺していたが風螺が頷いたためお兄さんたちは男泣きをし今回3度目のダイナミック土下座をした。
39話 ネズミよりモルモットの方がかわいい。多分。→←37話 裏の顔
- 金 運: ★☆☆☆☆
- 恋愛運: ★★★☆☆
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8
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います!めっちゃ童顔なんで( ´艸`) (2018年8月2日 20時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます!!!私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます!!今後ともよろしくお願いします!(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます! (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:とりっぴー | 作成日時:2017年11月2日 22時