３７話 裏の顔 ページ45
その後、管理人が来て風螺と色々話をした後、契約書を書かされ管理人は乗ってきた車で帰っていった。
風「さて、無事購入したということで！みんなでここに住もう！！」
先程とは１８０度変わって、明朗快活にそう宣言した風螺に対しもの申したのは兄妹だ。
深「待てよ！俺たちはすでに住んでる家があるんだ。勝手に決めるんじゃねぇ！」
日「そうですよ！いきなり今から引っ越しの準備なんて困ります！私は明日から仕事がたくさん入ってますし」
風「でも、あの後だからいつ恨みを持ったマフィアが襲ってくるかわからないよ？」
兄妹「「………。」」
風「それに、お忘れかもしれませんけど誰がここに僕たちを招き寄せたのか、誰が僕たちをビデオカメラで盗撮していたのかわかるかもよ？」
風螺の言い分はもっともだが、しかし、風螺は４人で暮らしたいという気持ちが隠しきれてない。
桜「ボクも一緒にいた方がいいと思う。というか、一緒に暮らしたい！」
風「それに、僕と一緒にいたら金には一生困らないよ！！」
風螺はともかく、桜羽の素直でまっすぐな目で見られたら兄妹も断るわけにはいかなかった。
深「……仕方ねぇな」
深弥は頭を大袈裟に掻き、「だが」と話を続ける。
深「自分の分は自分で賄う。全額は世話にならねぇ」
「自分の分は自分で賄う」と言っているのにも拘らず「全額は」って、少しは金に眩んでるじゃないか、と突っ込もうと考えた風螺だが深弥にもかわいい面があるのだと思い、いつかのための脅し文句としてしまっておこうと心に刻んだ風螺であった。
深「俺が引っ越しの準備をしてるから日和は仕事に専念してていいぞ」
日「え、でもお兄ちゃんにだけ申し訳ないよ」
風「大丈夫だよ。僕たちも手伝うから、ね？」
そう振ったのは桜羽にである。
桜「うん！男子が手をつけづらい下着とかその他諸々はボクがやるから安心して」
日「うーん……そこまで言うならお言葉に甘えちゃおうかな」
風「じゃ、決定と言うことで＿＿」
深「ちょっと待て」
風螺の声を制した深弥にほか三人の視線が一斉に一点を見る。
深「ここに住むのは別に構わないが、このオンボロな建物で日々を快適に暮らせるとは到底思わないが」
風「ああ、そこは安心して。僕の‟おともだち"に何とかしてもらうから」
理由はわからないが風螺の笑顔がどす黒い色に染まっていた。
３８話 そういう界隈の言葉なんて知らないです。→←３６話 かいこ
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
