３５話 そうだ、○○に行こう ページ43
日「すいませんでした！！」
風・桜「「？ ？ ？ ？ ？」」
いきなり言われた、というのもあるが、寝起き(？)の風螺と桜羽にとって日和の声は大きすぎて、頭に激しく響き渡った。
深「おい…あの騒動の後なんだから少し声を抑えろ。お前は普段の声量でもかなり大きいんだから」
深弥は小さな子供に言い聞かせるように、人差し指を口に当てて日和をたしなめる。
そして、日和はまさに３歳くらいの小さな女の子のように「はっ！」といったかと思うと、両手で口を押えた。兄妹というよりどちらかというと母親と娘のように見える。
風「…あの、ごめん。正直突拍子すぎてまだ混乱しているんだ」
桜「ぼ、ボクも……」
深「そりゃそうだよな」
深弥は二人に簡単に今まで起こったことを説明した。
桜「日和ちゃんが超売れっ子アイドルで、政典さんがそのファンクラブの会長……なるほど」
深「飲み込みが早いな」
桜「風螺のこともあったし、もう慣れちゃったよ」
当の風螺はというと、いまだに理解できずにいた。
深「というか、お前ら本当に知らなかったのか？結構いろんなメディアに出ているけどな」
風「メディアからかなり遠ざかっていた生活を送っていたからね」
桜「政界くらいにか興味がなかったよ」
深・日「「納得／です」」
兄妹は一切の疑いを断ち切り素直にうなずいた。
４人は注文した料理をたらふくほおばり腹を満たした後、誰にも不審がられることなく店を後にした。
風「よし、廃工場に行こう！」
開口一番、風螺はそう宣言した。
当然、周辺を歩いていた通行人たちには不審な目を向けられる。高らかに宣言した風螺の頭を拳骨で殴った深弥は質問を投げる。
深「あそこに何があるってんだよ？忘れ物をしたわけじゃあるまいし」
風「とりあえず行くんだよ！話はそれからだよ」
ファミレスから歩いて数十分。一週間に３回は来たもうお馴染みの場所である廃工場についた。
風螺は二度目に来た時に何かを探していたが、今回も何かを探している様子である。そして、風螺が何かを探して数分後、突然大きな声で「あったあああ！！」と叫ぶ。いきなり何かと、３人が駆け寄ると何やら雨風にさらされて風化した看板だった。深弥はその看板を見て風螺が何をしようとしているかを察する。
深「…もしかして、お前……」
風「この廃工場を購入するよ」
風螺はスマホを取り出して看板に記入されている管理人の電話番号を素早く打った。
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
