３３話 怪力バカ ページ40
体が弾かれるほど額にデコピンを食らった茂部田は卒倒した。その姿はさながら水揚げされた焼豚である。
エ「ちょっと、兄ぃのデコピンは必殺技なんだから死人が出るんだぞ。もうちょっと手加減しろよ、この怪力バカ」
エレンを尻目に、政典はこんがり焼b…茂部田の脈を測る。幸い気絶しているだけだった。
政「バカ、殺したことなんて一度もねぇよ。勝手に殺人者にするな。それにこれでも手加減してんだよ」
エ｢兄ぃは手加減したつもりかもしれないけど一般人を殺傷できるレベルだから信用できねぇんだよ」
猿のようにキーキーうるさいエレンを置いて、日和たちに向き直る。
深「何度もすまねぇな兄貴。本当は俺が守るべきだったのに」
日「私からもありがとうございました…！」
よせやい、と政典は手をふる。
政「たまたま買い物をしていて、たまたま通りかかって、たまたまデコピンしただけだ。気にするな」
風「たまたまデコピンしただけって…とんだ変質者だよ」
風螺は思わずつっこむが小声だったため政典には聞こえてない。聞かれていたら自分まで必殺デコピンを食らっていたかもしれないと思うとぞっとする。
日「お礼に、今度近くであるコンサートのＳ席のチケットです！」
日和はポケットからチケットを取り出す。しかし政典はそのチケットを受け取らなかった。
政「いや、それは法度の第百十五条『ひよりんごから特別な報奨を受け取らない』ことに反する。俺とひよりんごはあくまでファンとアイドルで、俺と日和はあくまで幼馴染なだけだ」
日「でしたら、私の幼馴染として受け取ってください」
日和は政典の手に無理やりチケットを持たせる。日和の真剣な眼差しにやれやれとため息をし、「受け取っておくよ」と承諾した。
日和は地面に倒れている茂部田に目をやる。「俺のひよりん」と自称してきた茂部田だが、それでも自分のファンである。少し負い目を感じた。それを感じ取ったのかどうなのか政典は言う。
政「安心しろ。ナンバー１から１０は精鋭中の精鋭。俺含め１１人がこういう危険な奴がコンサートに来ないか目を光らせる。だから安心してアイドル活動してくれ」
日「…ありがとうございます！」
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
