２８話 この世に王は二つといらぬ ページ35
刑事二人と桜羽がいなくなったこの地はセミが耳が劈くほど鳴いているというのに静かで、灼熱の太陽がじりじりと照らしているというのにとても寒かった。
納得できなかったのは何も深弥だけではない。風螺も日和もそうだった。そして何もできなかった自分たちの不甲斐無さと自分たちを庇い自ら捕らわれの身となった桜羽に対して。
風「桜羽、ああ言ってたけど自分こそ自惚れは大概にしてほしいよね。僕たちは誰も助けてほしいなんて求めていないのに」
深「まったくだ。あー思い出すだけで腹が立ってきた」
日「流石の私もイライラせずにいられません」
３人は何かを確認するかのようにうなずき合い、そして言った。
風「んじゃ、助けに行く？」
深/日「おう／はい！」
✧ ✧ ✧ ✧ ✧ ✧
深「で」
開口一番、廃工場から出た言葉がそれだった。
深「その場のノリで勢いよく『おう』とか言っちゃったけど、どうすんの？なんか策はあんのか？」
風「もちろんさ土方君。僕を誰だと思っているのかね〜？」
深「まだあって間もないし、お前のことなんてまっっっっっっったくと言っていいほど知らないんだが、一応聞いてやるよ」
風「自称『奇天烈王 』！巷でそう呼ばれているよ」
深「……聞いて寿命の３分の１損したわ」
矛盾点はもうめんどくさいので敢えて突っ込まない深弥であった。
風「まあまあそう言わずに聞き給えよツッコミ王」
深「誰のせいだと思ってんだブッ殺すぞ」
殺意ある言葉で突っ込まれてもめげない奇天烈王は言葉を続けた。
風「これから桜羽を助けに行くわけだけど、これから行う行為は色々オカシイところがあるかもしれないけど読者の皆様方にはどうか目を瞑ってほしい！この物語上のそういう設定だと思ってほしい！！」
深「マジ、さっきから何言ってんだこいつ」
風螺はオッホン！とわざとらしく咳払いをし兄妹に向き直った。
風「じゃあ、これから行っていく作戦を言うよ……ゴニョゴニョゴニョ」
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とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» 可愛いと思います！めっちゃ童顔なんで( ´艸｀) (2018年8月2日 20時) (
レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - 風螺かわいいイメージが湧く(´∀`) (2018年8月2日 19時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
とりっぴー(プロフ) - 名無しさん» ありがとうございます！！！私もそのようなコメントを頂きとても活が出ます！！今後ともよろしくお願いします！(*´ω`*) (2018年8月2日 19時) (レス) id: d877de1a29 (このIDを非表示/違反報告)
名無し - これからの展開にワクワクさせられます！ (2018年8月2日 18時) (レス) id: 8a96e91b77 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：とりっぴー | 作成日時：2017年11月2日 22時
