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【26球目】データって怖い ページ42

『お昼休みが終わる前までには何とか終わりそうだね』


お昼休みが残り20分の時点で、段ボール箱からあふれ出そうなほど大量にあったボールも残すところ十数個になった。


「そうだな意外と早く終わりそうだ、さすが副会長仕事が早いな」

『ふふっ、ありがとう!でも...』

「おだてたってなにも出ないよ、と高倉が言う確率97%」


乾君がメガネをクイッとあげながら放った言葉に私は驚き、手に持っていたテニスボールを床に落としてしまった。

なぜなら、彼が放った言葉は今まさに私が言おうとしていた言葉だったからだ。


『なななな、なんで分かったの!?』

「高倉のデータはおおよそ取ってあるからな」

『データを取ったところでわかるもんなの?』

「まぁな、特に高倉は分かりやすい」

『え゛っ!?それは言い換えると単純ってことですか?』

「そうとも言えるな」


噂には聞いていたが乾君のデータのすごさを身に染みて分かり、普段からデータを取られているテニス部の人達を私はふびんに思った。

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設定タグ:テニスの王子様 , テニプリ , 庭球   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:おりひめ | 作成日時:2020年1月26日 16時

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