【21球目】保健室にて ページ37
「何が面白かったんだい?」
入り口から声がしたのでそちらを見るとそこには不二君がいた。
『不二君!?どうしたの?ケガしたの?』
「クスッ)違うよAちゃんが海堂の手を引っ張ってどこかに行くのが見えたから探していたんだ」
『そうなんだ...てっきりケガでもしたのかと思ったわ』
「心配してくれたのかい?」
『う、うんそうだけど...不二君っていつも私の反応を見て楽しんでる気がするんだけど...』
「Aちゃんの反応は見ていて飽きないからね」
不二君はさわやかな笑顔でそう答えた。
『や、やっぱり』
「そんなことよりさっきはなんで笑ってたんだい?」
『えっ?あー、あれはみんな海堂君の事マムシっていうけど、私には最初は警戒心が強くて敵意むき出しだけど慣れてくるとなついてくれるネコみたいだなぁ〜って思ってたの!ふふっ』
「ずいぶん具体的だね」
『ふふっ)近所に似たようなニャンコがいるの!』
「なるほどそのニャンコの姿が海堂と重なったから笑ってたんだね」
『うん、そうなの!』
そのまま話題はニャンコの話になった...
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作者名:おりひめ | 作成日時:2020年1月26日 16時