恋模様 (ページ48)

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ドキドキしながら当日を迎えた。
そう、今日は12月25日。

待ち合わせ場所に着き周りを見渡せばカップルばかりで、
わたしと翔太くんも周りからはそう見えるのかな？って胸を躍らせていた。

このために買った新しいワンピースに袖を通した時から笑みがこぼれていた。

『お待たせ』

パッと顔を上げるといつもと違う翔太くんがいた。

走ってきたのかふーっと息を吐きながらこちらを伺う。

『今日いつもと違うね？』

『一応、TPOに合わせた服着てきた(笑)』

変かな？なんてわたしに問うけどそんなはずがない。

緊張しっぱなしのわたしはううん。と顔を横に振ることが精一杯だった。

『行こうか』自然に手を繋いでくれた翔太くん。

わたしは好きの気持ちをこめて握り返した。

電車で行くと思えば車で来ていた彼。

どーぞと助手席のドアが開けられる。

助手席に座っても落ち着かないわたしは隣をチラチラ除いてみると真剣に運転をする翔太くん。

『あんま見ないで』今一緒にいるだけでも緊張してるから……と付け加えられた。

何も言えずにワンピースの裾を握りしめていると手が重なる。

『余裕ないから赤信号の時だけ』

このままずっと赤信号だったらいいな……

心の声がふと漏れていたわたしは翔太くんが照れている事に気付かなかった。