恋模様 (ページ46)

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クリスマスはみんなでパーティーをする予定でいた。

『ケーキはいちごのたくさん乗ってるのにしよー！』

『またいちご？(笑)好きだね』

なんて女子トークに花を咲かせていた。

『あ、翔太じゃん！』

いつもと違う真剣な表情の翔太くんに胸が高鳴る。

『今ね、クリスマスのケーキの話してたの』

『翔太も来るでしょ？』

『や、その件なんだけど。俺行けないわ』

その言葉にがっかりと肩を落としてしまった。
クリスマスはやっぱり予定あるのかな……。

『A！ちょっといい？』

呼び出され屋上へと行く。

『はい』

差し出されたのは白い封筒。

中身を開けるとホテルのレストランのディナー招待券。

え！と声も出ずに戸惑う。

『あのさ。クリスマスの日ふたりで会わない？
ここのレストラン予約してて、もし良かったら一緒に行きたいと思って』

嬉しくて嬉しくて声も出ない。

『ふたりはダメかな？』

ううん。と思いきり首をふるしかできなかった。

『みんなには俺から話しとくから』

そう言って翔太くんは顔を赤く染めながら屋上を後にした。

『ホテルのレストラン？クリスマスに？わたしと？』

誰に問うわけでもないが声をかける。

顔が綻んでしまったのはここだけの秘密。