恋模様 (ページ29)

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夏休みも終わり学校生活が再び始まった。

翔太くんとは顔を合わせないよう

自分から避けて行動していた。

『はぁー……』

『ため息ばっかりして』

『照くん』

久しぶり！と背中を叩かれ我に返る。

『最近王子となんかあったの？』

照くんはわたしを見透かしてるように感じた。

『まぁね……。もうダメかもしれない』

『それは翔太から言われたの？違うならAの今の気持ち伝えないと絶対後悔するよ』

笑うとやわらかくなる照くんの目が

いつもと違う真剣な眼差し。

『そうだよね』

『翔太の事おもむろに避けすぎだから。あいつ気にしてたよ(笑)』

照くんの言葉に気持ちを固めた。

そうだよね……

このままうじうじしてたって

待ってる答えは一緒だもんね。

『翔太と話すべき。真相は本人にしか分からないんだから』

とみかも言ってくれたし。

何が起こってももうこわくない。

わたしは翔太くんの事がただ“好き“なだけ

(翔太くん、今から話したいことがあるの)