恋模様 (ページ27)

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あれからさとみさんに話を聞いてもらい

落ち着いていたはずだったのに。

かなちゃんの友達のみかには絶対話せないから会えなかった。

翔太くんにも……。

もう今までのことが夢だったんじゃないかって

自問自答ばかり。

もうすぐ学校も始まるのに。

今日もバイトを終え家でぼーっとしていた。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

連打で押すのは最近ではさとみさんくらい。

重い腰をあげてドアを開けたら

そこに居たのはみかだった。

ずっと話を聞いて欲しかったけど言えないし

みかを前にしたら涙が止まらなかった。

『何かあったでしょ？話して？』

みかのまっすぐな目に嘘はつけなかった。

『翔太が来るのにAが来ないなんておかしいと思った』

みかも翔太くんとかなちゃんの事は

知らなかったらしい。

『かなも何してんのほんと』

『みか……ごめん。』

『Aが謝ることじゃないんだから
とりあえず……翔太に聞くしかないと思う。』

このまま終わらせていいの？

そんなの絶対に嫌。首を横に振った。

『わたしはかなも友達だけど、この件に関してはAの味方だから。もう絶対に隠し事しないで』

強い言葉をかけられてまた泣いてしまった。