恋模様 (ページ26)

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『Aと連絡取れないんだけど翔太知らない？』

『え、特に知らないけど。何かあった？』

新妙な顔をする翔太だけども

どこか他人行儀な気がして腹が立つ。

『知らないからあんたに聞いてるんでしょ！』

みんなで集まるからと誘っても

バイトが忙しいからとそれだけ。

『電話も出ないし、あんたなんかした？』

『いや……俺も花火大会以来会ってないから』

『あんたに聞いたわたしがバカだったわ』

翔太と会えるってなれば飛んでくるような子だったから

何かあったのかな。

バイト先も覗いたら今日は夕方までだからと言われ、

Aの家まで行くことにした。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ
ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

何度鳴らしても出ない。

けどいる事は間違えないと思うけど。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ……

ｶﾞﾁｬとドアが開いた

『え？！みか……』

『A～！！全然連絡こないんだもん。なんかあったかと思って……』

わたしの顔を見た瞬間

目いっぱいに涙を溜めたA

『A？』

『みかぁ……ｸﾞｽ。みかぁ』

急に泣き出したA

『どうした？』

とりあえず部屋に上がらせてもらい落ち着かせた。

『大丈夫？』

『ごめん急に……ｸﾞｽ』

泣き止んだけどAをこのままにしておくことは出来ない。