恋模様 (ページ24)

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どうやってここまで来たのか全く分からない。

あれからとりあえずバイトに行かなきゃと

バイト先へ向かったけども

顔色が悪すぎると言われ、

一人暮らしの家に帰された。

全く音もなくシーンとしている部屋。

今はひとりになりたいようななりたくないような。

もう一度メールを見て確かめる勇気はない。

ベットに倒れ込み一点をボーっと見つめていた。

そんな中頭に浮かぶのは翔太くんの顔ばかり。

神様の意地悪……。

『わたしはただ翔太くんが好きなだけなのに』

何か悪いことした？

一筋の涙が頬を伝った。

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ……

スマホをテーブルに置いていたのに気付き

メールを確認した。

かなちゃんとバイト先の先輩のさとみさん。

かなちゃんからのメールを開ける勇気はなかった。

………………
(A体調大丈夫？何か食べたいものあれば買ってくから)
………………

さとみさんは一人暮らしのわたしによくしてくれていて、

お姉ちゃんみたいな存在。

メールは返す気になれずに

並んだ受信画面を見つめていた。

かなちゃん……。

メールを開けなくてもだいたいの内容が表示されている。

(送る相手間違えちゃった……みんなには内緒に)

ここまで読めばだいたい把握するものだ。

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ、ﾋﾟﾝﾎﾟｰﾝ

『誰、こんな時に……』