恋模様 (ページ23)

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夏休みも残り僅か。

翔太くんとの楽しい思い出が出来たこの夏に

とても感謝をしている。

『みか、いろいろありがとうね』

『なんなの急に(笑)』

『みかのおかげて今年の夏はすごい楽しかった』

『来年はもっと楽しいはずだよ？』

と笑みを浮かべた。

みかは同い年なのにお姉さんみたいなところがあって
わたしはうらやましかった。

『わたし、そろそろ彼氏と約束あるから』

みかは年上の彼氏と付き合っているから

余裕もあるのかな？

『そんな時間か！わたしもバイト行かなきゃ』

またねー！と手を振り

バイト先のカフェと歩き始めた。

ﾌﾞﾙﾌﾞﾙ……

『ん？誰だろ』

スマホをポケットから出し確認する。

『かなちゃん？』

花火の日以来あってなかったしなんだろう…

この胸がざわつきはいつか感じたものと一緒。

ドキドキしながらメールを開けた。

そこには１枚の写真と

“ありがとう♡“という文字が送られてきた。

一瞬目の前から光が遮断され

暗闇の中に放り投げられた。

しょうたくん？

そこに写っていたのは

ベットで寝ている寝顔の翔太くんとかなちゃん。

これがどんな場面なのかは考えなくても

すぐに分かってしまう。

わたしはその場に動けずうずくまった。