今日はこんな日2 (ページ20)

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慎太郎side

『しんちゃん…』

慎「あれ起きちゃった？」

『…やだっ！どこいくの』

慎「お部屋だよ」

『なんだお部屋か…またなんか検査されるのかと思った』

慎「今日はもうおしまいよ」

『よかった』

横抱きにしてる俺の腕から降りようと一瞬暴れかけたけど、部屋に帰るだけなのが分かって安心した顔で腕の中におさまって、なんなら俺の首に腕回して落ちないようにしてきた。

慎「あなた起きたなら降りたら？」

『このまま〜』

慎「ああそう」

『樹は〜？』

慎「腕が疲れたって」

『ふうん？』

すっごい他人事みたいな返事。自分のせいなの分かってんのかな。

慎「つーかAなんか声おかしくない？」

『大きい声だしたからね』

慎「ああ…覚えてはいるのね」

暴れた記憶消えてんのかと思った(笑)

『あーあなんかお腹すいたなあ』

慎「夜ごはん何かね」

『今何時？』

慎「14時すぎだよ」

そりゃ空くよねぇ。下剤飲む前も朝から食事制限あっただろうし。珍しく夕ごはんちゃんと食べるんじゃないの？北斗が喜ぶよ。

『まって！慎ちゃんあっちがいい！』

俺の答えを聞いて急におっきな声で違う方を指差す。

慎「…………中庭行かないよ？」

『中庭じゃないからぁ！』

慎「じゃあ何のお願い？俺なんか頼まれそうなの分かってるからね？」

『…購買寄りたいな〜？お腹空いたよ連れてってお願い！夕ごはんまで時間ありすぎだってば！』

慎「だめだよ。今食べたら絶対夜食べないじゃん」

『食べる食べる食べる』

慎「嘘だね…つーか購買行って何食うの」

『やった！うれしい！』

慎「…まだ行くって俺言ってないよ？」

『へへ。慎ちゃんもう連れてってくれる時の顔してるもん』

にっこり笑って俺にそう言う。このくっそわかりやすいAに把握されるくらい俺わかりやすいか？
確かに購買に向かいかけてた足を急に引き返すわけにも行かず、満足そうな顔のAを抱っこしたまま購買に向かった。

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