声優界最強姉弟5

新生活 ページ40

you side




あの事件から2ヶ月後、私たちは同棲を始めた。




本当はもうちょっと早めに同棲をし始めたかったけど、色々な準備があり、遅くなってしまった。




「ただいま〜」




江口「おかえりー」




「お、今日は拓也くんがご飯作ってくれたの？」




江口「作って待ってました」




「じゃあ今日はカレーか」




江口「正解！」




家事も分担して、中々安定した幸せな暮らしを送っている。




(人1)江口「いただきます！」




拓也くんが先に帰ってご飯を作っている時は大抵カレー。




でも毎回違うカレーだったり、拓也くんもカレーが好きだったりで、めちゃくちゃ美味しい。




「うん、美味しい」




江口「美味い…」




拓也くんは、私と同棲してからというもの、カレーを食べる頻度が多分極端に減ってしまった。




江口「…うん、美味い」




私もなるべくカレーは作るようにしているけど、それでも足りないだろう。




だってカレーって1日作ったら3日くらい持つんだもん。




ちょっとね、って私は思ってしまうんだけど、拓也くんはそうじゃないから。




食べたいものは自分で作るというルールを決めた。




それと、拓也くん呼びが段々定着してきた。




なんなら朝起こしても起きない時は呼び捨て。




そこにも自分の成長を感じるというか、2人の距離感が進展したというか。




小さなことでも幸せを感じる毎日だ。




江口「(人1)、お風呂洗っといたから」




「え、ありがとう」




江口「あと朝の洗い物もやっといた」




「え！ありがとう！」




ふふん、とドヤってる拓也くん。




「……なんか買いたいものでもあるの？」




有難いけどこんなやってくれると少し怪しい。




江口「いや！そんなんじゃないよ！だから先にお風呂入っちゃいなってだけ！」




どうやら純粋な好意らしい。




「…じゃあ、入らせていただきます」




江口「どうぞ」




私はご飯を食べたあと、お風呂に入る。




その間にも、洗い物をしている音が聞こえて、今日は色々やってくれるなあ、と思いながら湯船に浸かる。




…明日は私が色々やるかな、仕事終わるの早いし。




拓也くん、何も企んでないといいけど。

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