4.お布団とぽかぽか ページ5
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あの後、善逸さんは獪岳さんを追うように鍛練へと出かけていき、一人残された私はみんなの朝餉の後片付けをしていた。
お茶碗を洗いながらおじいちゃんの言っていた言葉を思い出す。
『実はちと気になる
「…気になる…おなご……」
気になっている女の子がいただなんて、今日まで全く知らなかった。
私の知っている人なのかな?
うーん、とひたすら頭を悩ませたけど、全然身に覚えがなくてさっぱり分からなかった。
「…まぁ考えてもキリがないし、おじいちゃんに直接聞くのが一番早いよね」
うんうん と自分自身が呟いたことに頷き、それからはそのことについて考えるのをやめておいた。
「今日はお天気もいいし、お布団でも干そうかな」
そうと決めた私は後片付けをすぐに終わらせた。
そして押し入れへと向かい、中に入っている全員分の布団を取り出した。
そしてそれら全てを家の外の物干し竿へと移動させた。
「ん〜今日も空気が美味しいっ」
どこを見渡しても緑、そんな場所に家があるため、ここの空気は最高に美味しい。
そんな空気を吸いながら、一枚ずつ布団を竿に干していった。
「……よしっ」
全てを干し終えて、一人達成感に浸った。
「んん〜、なんだか眠たくなってきた…」
いつもよりも一段と温かい太陽にぽかぽかと照らされているせいか、急に瞼がうとうとし始めた。
「…ちょっとだけ、いいよね…」
私は眠気に勝てずその場に腰を落とし、ゴロンと仰向けに寝転んだ。
そして大きく深呼吸をして目をつむった。
「ちょっとだけ、お昼寝…」
まだ全然お昼じゃないけど、少しだけ…と思いながら私はその場で意識を手放した。
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ねみぃ - とっても面白いですっ!早く続き見たいなぁ! (2020年8月3日 14時) (レス) id: 1946505169 (このIDを非表示/違反報告)
ろびこ(プロフ) - すごく面白いです!応援してます!! (2020年8月1日 17時) (レス) id: cb3f601968 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ゆきの子 | 作成日時:2020年7月28日 2時