声優界最強姉弟

準備 ページ48

you side





昨日あの後ベンチで寝てしまうところで危ない危ない、と起きて帰ってきた。




そしてそのまま化粧を落としてから倒れるように寝てしまったので、朝起きてから、シャワーを浴びる。




朝といってももう時刻は10時。




シャワーを浴びて、髪の毛を乾かしてをしてるとあっという間に11時だ。




お昼ご飯だか朝食なのか分からない曖昧な時間にご飯を済ませて支度する。




うわ、午後だと思って余裕こいてたらなんだかんだ忙しくなっちゃった。




時間を見て、いつも通りバタバタで家を出ていく。




タクシーでスタジオに行って録音室に入る。




「おはようございます」




真礼「あ、おはよA〜」




「おはよう、あ、ねえ真礼聞いて」




真礼「ん？」




「昨日江口に美味しいお店連れてってもらったんだけど」




真礼「また江口さん？」




「またってやめてw、それでそこが凄い良くって今度一緒に行かない？」




真礼「え！行きたい！」




「昨日私が食べたのがこれなんだけど…」




昨日の写真を見せながら言う。




真礼「え、美味しそう」




「めちゃくちゃ美味しかった、お店の中も女性のお客さんがいっぱいいた」




真礼「えぇ〜！行きたい！」




「ちなみにこれ江口が頼んだやつ」




真礼「うわ美味しそう」




「美味しかった！」




真礼「え、食べたの？」




「うん、半分こしてくれた」




それで〜、と説明してると、ちょっと待って、と真礼に止められる。




真礼「付き合ってはないんだよね？」




「付き合ってないよw」




真礼「え、本当に？」




「本当に本当に」




真礼「え〜、なんかそこまでしてるなら付き合っちゃえばいいのに〜」




「いや江口はそういうんじゃないから」




え〜？と可愛らしいいつもの声でニヤニヤしながら言ってくる。




真礼「でも結構お似合いだと思うけどな〜、Aだって結婚諦めたわけじゃないでしょ？」




「…結婚て…まあ、願望は捨ててないけども…」




子供の頃は20代前半とかで自動的に結婚してるものかと思ったけど。




思った以上にこの仕事が楽しくてここまで来てしまった。




両親にもほとんど諦められている。




真礼「仕事も大事だけど、そういうのもちゃんと考えた方がいいんじゃない？」




「うん…そうだねぇ…」









「いや真礼もね？」




真礼「てへっ」

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