ずっと ずっと

第45話　寂しさ† ページ46

みなみside


Aちゃんは私が後片づけをしている間に仕事に向かった。


今日くらいは一緒にいてほしかったなぁ。

まぁ、迷惑かけたくないし、私が我慢すれば済む話なんだけど…


寂しいよ(泣)


こんなに寂しいって思ったの、施設に入れられたとき以来かも。



西川「たかみな、泣いてんのか？」
みなみ「泣いてないです。 ただ洗剤が目に入っただけです。」
西川「それならいいけど、我慢したらあかんよ。」
みなみ「我慢なんてしてないですよ。 何言ってるんですか。」

光一「我慢せんと言いたいこと言ったらええのに。」
高見沢「Aにだって、言わないとわかんないこと沢山あるから、言った方がいいと思うけどな。」
みなみ「Aちゃんに迷惑かかりますから。」
剛「迷惑ねぇ。」

いづみ「迷惑って思ってたらとっくにみなみちゃんのこと見捨ててると思うけどな〜。」
みなみ「そうですかね。」
いづみ「うん。だって迷惑かけられたくないって思ってたら、あんなところまで助けに行く？ みなみちゃんのこと大切だって思ってくれてるから守ってくれるんじゃないかなぁ。」


そうなのかなぁ。


槇原「そうだよ。だってたかみなが居なくなって一番心配してたのAちゃんだし。」
みなみ「でも…。」
いづみ「でも？」
みなみ「大切って言ってくれる人、いつも居なくなる(泣)」
いづみ「どういうこと？」
みなみ「私の親も、友達もみんな。 好きって言ってくれて大切だって言ってくれるのに、みんな居なくなっちゃう(泣)」

Aちゃんだって迷惑かけたら絶対居なくなっちゃう。

みなみ「それにおばさんが『あんたの周りにいるとみんな不幸になるね』って。」
槇原「そんなことないよ。 僕らは居なくならないし、たかみなと居るからって不幸になるなんて思ってないよ。」
剛「せやで。 Aだってそんなこと思ってないよ。」
みなみ「そうですかね。」
いづみ「うん。大丈夫。 だから、沢山我が儘言いなよ。今まで言ってこれなかった分。私もその我が儘聞いてあげるから。」

西川「俺も聞いてやるわ！たかみなの我が儘。」
高見沢「みんなで聞こうぜ！」

みなみ「ありがとうございます！(嬉泣)」


私はAちゃんが帰ってきたら我が儘を言おうと決心した。

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