元暗殺者はFBI！？ 【暗殺教室×名探偵コナン】

１１話 ページ12

千夜Side




私は今、完全にお人形と化している。


ベルモットにドレスをひたすら着せ替えさせられているのだ。




べ「ねえバーボン。やっぱりコレがいいかしら。それともコレ？」



安「こっちですね」



べ「それだとマリーの綺麗な瞳が目立たないじゃないの。あ、髪のセットもしないと」



安「やりましょうか？」



べ「私がやるの。彼女のネックレスを選んで」





次から次に試着して、


髪も何パターンか試して。


お化粧もネイルもして。


あれ、これってただの仕事だよね？





べ「完璧……………！」





最終的に白をベースとしたドレスに決まった。


まるでウェディングドレスだ。


まあそこまで豪華ではないけど。


髪はふんわりと仕立て、編み込みを入れた横結び。


正直、ここまでしなくても……………と思う。






『二人ともありがとう』


べ「いいのよ。それにお洒落は女の子のマナーよ？貴女はもっとお洒落しなさい」



『じゃあまた今度、一緒にお店まわろうよ。時間大丈夫？』



安「そろそろ行かないと。車は準備できてる」


『じゃあ言ってくるね』






べ「ええ……………いってらっしゃい」






車に乗り込むと、安室さんとの静寂が訪れた。


特に話すこともないし、彼を知る必要もない。


でも彼は違うようだ。





安「ベルモットとはどのような関係なんですか？彼女があんなに楽しそうな姿は初めて見ましたよ」



『んー……………あえて言うなら"友達"かな』



安「友達……………曖昧な答えですね」





彼は納得していないようだった。


でも笑って誤魔化す。


だってベルモットとは友達以上、なんの関係もないから。





……………彼女が私のことをどう思っているかは知らないけどね。

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