その話、過去の話。~Side俺。~ ページ10
俺が男装しているのは、こっちへ転校してきた理由と関連している。
俺は向こうの学校では、女として通ってバレー部にいた。
そこは俺の大切な場所だった。
ある日俺は武道会館でライブをやったんだ。
そして…それが終わっていざ帰ろうと、いつも通りフードをかっぶったんだ。
しかし…出入り口直前。
バレー部の及川徹ってやつが爆弾発言しながら飛び付いてきたんだ。
「Aちゃ〜ん!!おつかれ〜!!」
『バッ……!!お前!!』
本名を叫ばれるのは俺にとっては不都合で。
案の定飛び付いた衝撃でフードが取れてしまっていたんだ。
そして………それを同じ学校の友達(俺のファン)に見られてしまったんだ。
次の日、俺はその子に呼び出されたんだ。
「……あなたがクロノスだったなんて……ビックリしたわ。」
『うん。それで？』
「分かってるわよね………!!
もうこれ以上及川君に手を出さないで!!」
及川はかなりモテるヤツで。手を出さないでと言われてしまったのだ。
で、結局めんどくさいから転校することにしたわけさ。弱味も握られてる訳だしね。
そいで、男装してる理由はその子から身を隠すため。
『……どう？』
「……大変だったのだな。」
「ちなみにAが男装している理由。もうひとつ有りますよ。」
『うん。ここのバレー部…男子のみなんだよね。』
そう、向こうでは俺が強かったため辛うじて選手としていさせてくれていたのだ。
「だから男装をねぇ。」
『あ……ちなみにコレ。
誰にも言わないでね。』
「分かってるヨォ。」
そんなこんな話をし終わったときに、他の部員がやってきた。
さて、見学を始めようか。
その女、天才。~Side東堂尽八~→←その女、真波山岳の姉。~Side荒北靖友~
一言
及「今日も可愛いね!!評価…しっかりしてくれるよね？」
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作者名：ネコライス | 作成日時：2014年10月20日 23時
