これは恋ではない。 (ページ5)

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あの後いつも通りの練習が始まった。

やがて日が暮れてきて、練習が終わった。

部室に戻ってきてスマホを見てみると私の兄、桃矢からの着信がもう凄かった。

『何かあったのかな』

ひとまずかけ直すことに。私が電話をかけると兄は一発で出た。

桃矢［Aまだ学校？］

『うん、今部活終わったとこ』

桃矢［修也近くにいないか？俺今日バイト急に入ってさ、夜遅くなりそうなんだ］

『いいよ、うちで待ってるよ？』

桃矢［ダメだ。危ないから、修也の家に居させてもらえ。俺からもちゃんとお願いするから］

『んー、修也まだいたかな〜、、、あ、いた！』

部室から出て近くをうろついていると今帰るのか修也が鞄を持って歩いていた。

『修也！ストップ！』

豪炎寺「……なんだ」

『兄さんがね、電話変わって欲しいって』

豪炎寺「桃矢さんが？」

修也にスマホを手渡した。

豪炎寺「はい」

桃矢［修也か。急で悪いんだけど、俺が迎えに来るまでAを預かってくれないか？］

豪炎寺「いいぞ」

『即答；』

豪炎寺「Aを一人にするのは危ないだろ」

桃矢［そうそう。俺が言っても聞かないから強制的に誰かといてもらう］

豪炎寺「夕香も喜ぶだろうし、俺は全然構わない」

桃矢［本当に助かるわ。じゃ、時間になったら迎えに行くから］

電話が切れると修也はスマホを返した。

『フクさんとか勝也さんには聞かなくて大丈夫なの？』

豪炎寺「今更何を言うんだ、お前は家族みたいなもんだろ」

『……じゃあお言葉に甘えて』

ということで豪炎寺家にお世話になることに。