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あれから竈門くんとは会わないまま。庚の隊士と合同任務だと伝令が入った。ちなみに私は甲だ。入隊して2年で甲だから、階級の上がり具合としては普通だと思う。霞柱は齢十四にして2ヶ月で柱に登りつめた。天才は生まれ持ったものが違う。
合同任務の待ち合わせ場所に着くと、庚の隊士らしき人がすでに居た。待たせていると思い走ると竈門くんだった。
「あ!Aさん!よかった、会えましたね」
「……そうだね」
いつから私の呼称は下の名前になったのだろうか。彼の急な距離の詰め方に、少しだけ狼狽する。しかし、屈託なく笑うその顔を見ると、この間と同様言葉に出来ず飲み込む。その代わりに1つ大きなため息をついた。そのため息に、さっき飲み込んだばかりの言葉も乗せて。
彼の背負っている木箱からカリカリと音がする。
「それが鬼になった妹?」
「そうなんです、禰豆子って言います」
「へえ、いい名前だね」
そう褒めたら自分のことであるかのように、顔を輝かせた竈門くん。そこから任務先に着くまで、禰豆子ちゃんの可愛さといい所を延々と語られた。
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あかね(プロフ) - 春巻さん» 炭治郎いいですよね……!良かったです、そう言っていただけて嬉しいです(^^)ありがとうございます、これからも頑張ります! (2020年5月27日 19時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
春巻 - 炭治郎大好き民なので凄い勢いで読んでしまいました(笑)気づいた時には涙腺崩壊(´;ω;`)ウゥゥとっても素敵なお話でした!これからも頑張ってください(*'▽') (2020年5月27日 18時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 遥さん» うえ!こんなちんけな作品をそう言って貰えて喜びの舞です!!嬉しいです、ありがとうございます!! (2020年4月26日 1時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - どうやったらこう、素敵なお話が書けるんですかぁ〜〜(´TωT`)とても泣けました!ありがとうございます(泣)突然馴れ馴れしいコメントすみません。 (2020年4月26日 1時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - うすすさん» そう言っていただけるなんて恐縮です!嬉しいコメントありがとうございます! (2020年3月10日 10時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかね | 作成日時:2020年2月3日 23時