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12日 ページ12

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口が重なり、2人の距離は0になる。少しの隙間も赦さないとばかりに炭治郎は何度も何度もそれを押し付けた。途中で息が続かなくて炭治郎の肩を押すと、我に返ったのか赤面してたじろいだ。









「すみません、俺……」









ショボンしている炭治郎に耳としっぽが生えているように見えて、その可愛さに好きという気持ちが加速した。









炭治郎の両頬を手で挟み無理やりこっちを向かせてその唇に触れるだけの口付けをした。









キン、と張った空気。静寂が続くこの空間で先に口を開いたのは炭治郎だった。









「俺、雪の日になるとあの時のことを思い出すので嫌い?苦手?だったんですけど、たった今上書きされました」









そう言って照れくさそうに頬を搔きながら幸せそうに笑う炭治郎を見て、胸がいっぱいになってなぜか泣きそうになった。









「俺、Aさんとずっと一生にいたいです。出来ることなら永遠に。約束しましょう」









永遠なんて信じちゃいなかった。むしろその言葉が嫌いだった。永遠なんてものがないのは私も炭治郎もよく理解していた。









それでも手のひらを返したように信じてみようと思えたのは、約束を掛け合ってきたのが他の誰でもない炭治郎だったからだ。嘘のつけない、愚直で真面目な堅物男。









私たちは雪の日、炭治郎の上書きされた思い出と共に、永遠に共にいることを誓った。

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設定タグ:鬼滅の刃 , 竈門炭治郎   
作品ジャンル:恋愛
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あかね(プロフ) - 春巻さん» 炭治郎いいですよね……!良かったです、そう言っていただけて嬉しいです(^^)ありがとうございます、これからも頑張ります! (2020年5月27日 19時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
春巻 - 炭治郎大好き民なので凄い勢いで読んでしまいました(笑)気づいた時には涙腺崩壊(´;ω;`)ウゥゥとっても素敵なお話でした!これからも頑張ってください(*'▽') (2020年5月27日 18時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 遥さん» うえ!こんなちんけな作品をそう言って貰えて喜びの舞です!!嬉しいです、ありがとうございます!! (2020年4月26日 1時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
(プロフ) - どうやったらこう、素敵なお話が書けるんですかぁ〜〜(´TωT`)とても泣けました!ありがとうございます(泣)突然馴れ馴れしいコメントすみません。 (2020年4月26日 1時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - うすすさん» そう言っていただけるなんて恐縮です!嬉しいコメントありがとうございます! (2020年3月10日 10時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:あかね | 作成日時:2020年2月3日 23時

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