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私が竈門炭治郎と出会ったのは、蝶屋敷で療養中の弟弟子、我妻善逸に会いに行った時だった。
「善逸、来たよ」
「姉貴!ほんとに来てくれたんだ!」
「そりゃ怪我した〜なんて手紙寄越されたら行かないわけにもいかんでしょうよ」
そう言いながら、善逸のベッドサイドに用意された椅子に座る。ふと、隣のベッドで善逸と同じように上体を起こす彼と目が合った。その奥にはもっと奇抜な恰好をした猪頭がいたけれど、私は彼から目が離せなかった。
赤い髪の毛と同じ色の、赫灼の瞳。燃えるような双眸とは裏腹にどこまでも優しさを感じる目。引力が生じたように強く目を惹かれた。私の視線の先に気づいたのか、善逸が口を開いた。
「手紙で書いたでしょ、額に痣のある方が竈門炭治郎で、猪の被り物してるのが嘴平伊之助。俺の同期」
善逸の声で、止まっていた思考回路がもう一度作動し始める。
″竈門炭治郎″。
聞いたことがあると思ったら、一時期隊士の間で噂になっていた″鬼を連れた隊士″だ。鬼を滅する部隊で鬼を連れているということは、確かに常軌を逸している行動だけどそれでも彼が鬼殺隊に身を置いているということはお館様や柱の人たちが認めたんだろう。
どちらにせよ私には関係の無い話だ。
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あかね(プロフ) - 春巻さん» 炭治郎いいですよね……!良かったです、そう言っていただけて嬉しいです(^^)ありがとうございます、これからも頑張ります! (2020年5月27日 19時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
春巻 - 炭治郎大好き民なので凄い勢いで読んでしまいました(笑)気づいた時には涙腺崩壊(´;ω;`)ウゥゥとっても素敵なお話でした!これからも頑張ってください(*'▽') (2020年5月27日 18時) (レス) id: 224dfaba1e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 遥さん» うえ!こんなちんけな作品をそう言って貰えて喜びの舞です!!嬉しいです、ありがとうございます!! (2020年4月26日 1時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
遥(プロフ) - どうやったらこう、素敵なお話が書けるんですかぁ〜〜(´TωT`)とても泣けました!ありがとうございます(泣)突然馴れ馴れしいコメントすみません。 (2020年4月26日 1時) (レス) id: c53d9db867 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - うすすさん» そう言っていただけるなんて恐縮です!嬉しいコメントありがとうございます! (2020年3月10日 10時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかね | 作成日時:2020年2月3日 23時