柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百卌壱 ページ46

『ちょっと！！何するんですか！！』




思わず大声を出してしまった。近所迷惑極まりない。当の煉獄さんは唇についた紅を指で拭っている。ぇろぃな。




だんだん近づいてくる鬼に警戒し、隠してあった日輪刀に手をかける。すると顎を掬い取られまたしても唇に同じ感触。え、ちょ、2回もする必要なくない？てかちゅーする必要なくない？




そんな私の理性をぶち壊すかのように口内に未知の物体が唇を割って入り込む。考えが追いつかない頭で理解した。舌だ。全力の全集中の呼吸を使っても息が苦しい。




1度離された唇。酸素を取り込み抗議の声を上げようとしたが、また重なる唇、入ってくる舌。





もちろんそんな経験をしたことがない私は、慣れない口付けに腰が抜けてしまっている。煉獄さんが支えてくれているからやっと立てている状態。




ようやく解放された口で煉獄さんに文句を言う。しかし足はガクブルだ。




『はぁっ…煉獄さんっ…何してくれるんですかっ…？こんなんじゃっ…戦えないじゃっないですかっ…！』



肩を上下しながら呼吸をする。煉獄さんはというとほんの少し息が乱れいるだけ。天と地までとはいかないが、この差が悔しい。




「むう！神木少女には悪い事をしたが、君には良い仕事をしてもらった！」




『はぁ？？？』




煉獄さんの腕の中で戸惑いと呆れの入り交じった声が出た。




その瞬間影が私達を覆った。まずい…！と思ったがそんな私の心配はどこへやら。




「炎の呼吸 弐の型 昇り炎天」




煉獄さんの攻撃で一瞬にして鬼の頸が斬れた。

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