柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百廿漆 ページ32

『よよよっ幼児化！？』




私の記憶がなかった間、何があったのかカナヲに聴けばそう返ってきた。醜態を晒さなかっただろうか……。心配になったのでカナヲにお礼を告げて、なぜか柱が集結している蝶屋敷の一室に全力疾走した。




『私がちっさくなっている時、何がおかしいことしませんでしたか！？！？』




襖を持てる力で思っきし開いて言う。力が強すぎて襖がのめり込んですごい音がしたとか見えない聞こえない。




「おかしいことっつうか……なあ？」




『宇髄さんはなんでそんなに残念そうなんですかね？』




「幼い頃の神木の方がよかったからに決まっているだろう」




伊黒さん、いくら私が強靭なハートを持っているからと言ってそんなはっきりと言われると傷つくんだわ。




『でも！戦力減りましたよね！？』




「いや！神木少女が小さかった間、ほとんど鬼の出現は見られなかったぞ！」




『…………あれ…？もしかして私が鬼を操ってた…？私が実は鬼の親玉だった…？』




すると空気を読まない冨岡さんがムフフ顔で「Aは俺とーーー」と言いかけたところで宇髄さんの拳が冨岡さんの顔面に入り、襖がのめり込んだ壁と同じ状態になった。




展開についていけないでいると、無一郎くんの声で我に返った。




「A、僕があげた指輪どうしたの？」



指輪……？指輪……。




『ああ！朝起きた時枕元にあった指輪ね！やっぱり無一郎くんが作ったくれたんだ！ごめんね、あれはまらなかったから隊服のポケット入れてる』




そう言ってポケットから、小さい私が無一郎くんからもらったであろう指輪を出した。




「いいよ。もう少し大きくなったら買うから」




『ええ〜貰うばっかりじゃまずいし気持ちだけ受け取っとくよ！』




時透、プロポーズ大作戦失敗

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