柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百廿伍 ページ30

『しのぶちゃん……』




夜、胡蝶の部屋を覗いたのは寝ぼけ眼を擦りながら小さな人形を片手に持ったAだった。




「あら、Aさん。もうとっくに時間ですよ？どうしたんですか？」




『……いってもおこらない？』




恐る恐る、Aは上目遣いで胡蝶を見上げる。それに気づいた彼女は、Aの目線に合わせてしゃがみ「怒りませんよ」と笑って言った。




するとAは絵に描いたように顔を輝かせて言った。




『あのね、Aね！しのぶちゃんやみーんなみんなといっしょにねたいの！』



「ん″ｯｯｯ」



蝶屋敷で療養中のかまぼこ隊はともかく、胡蝶は他の8人の柱に早急に文を飛ばした。幸い、悲鳴嶼以外の柱はみな休暇であった。誰や柱暇人やんとか言うたやつ。作者怒らへんから手ぇ挙げなさい。え？悲鳴嶼さんが可哀想？異論はない。




光の速さで着いた時透、甘露寺、伊黒、不死川、冨岡、煉獄、宇髄。年下組の炭治郎、善逸、伊之助、玄弥、カナヲは比較的落ち着いていたが問題は柱だ。





目がギラついている。皆ももうお分かりだろう。誰がAの隣で寝るか、である。





今にも戦闘が始まりそうな緊張した空気。それをぶち壊したのは別名空気クラッシャー、炭治郎。




「Aは誰と寝たいんだ？」




ワンテンポ置いてAは照れくさそうに笑って言った。




『えへ、みんな』




ほっこりした。

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