柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百拾玖 ページ24

『たんじろ』




「そうだ！」




『ぜんいちゅ』




「うんうん！かわいいねぇ！」




『いのすけ』




「ガハハ！親分と呼べ！」





『げんや』



「おー」




『カナヲちゃん！』




「なぁに？」




血鬼術にかかって2日目、環境や人に慣れてきて炭治郎たちの名前も完璧(？)に言えるようになった。というか覚えさせた、5人が。





突然Aが、座っている善逸の所へ行く。確か、最初に善逸の汚い高音でAは怯えてしまったため、印象は最悪のはず。




『……たんぽぽ』




「ウン？？」




『たんぽぽにいっぱいふぅーってするとね、早くポワポワのやちゅになるってみちねえちゃんが言ってたの！試していい？』
(意訳:たんぽぽにいっぱい息を吹きかけると早く綿毛になるそうです。試していいですか)



「……A、それ嘘だよ」



聞いた瞬間途端にAは悲しそうな表情を浮かべた。大きな瞳に涙が浮かび始める。




「っていうのは嘘だよ！！ごめんごめん！俺が悪かった俺が悪かったから！！泣かないで！」



『ほんと……？』




「んなわけねーだろ！アホだな子分その4！」




「お前は黙ってろよぉ猪野郎！！！な！炭治郎ポワポワのやつになるよな！？」




なぜそこで炭治郎に聞くんだ善逸よ。




「うっうん……！なるぞ！」




「ブッサイク！！！」



変顔公開。それを見たAがいきなり声を上げて笑い出した。




『きゃはは！たんじろ、へんなかお！』




屈託ないその笑顔を見た同期たちはみなバタバタと倒れていった(伊之助除く)




そんな姿を陰から恨めしそうに見る人物が1人……









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胡蝶である。





「(カナヲ……ずるい)」

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