柱もかまぼこ隊の様子もおかしくて草しか生えない【鬼滅の刃】

百拾伍 ページ20

☆★またもや無難な第3side★☆




伊之助を押したA。




「いってぇー！何すんだA衛門！！」




伊之助が怒鳴りながら振り返ると、そこには立ち込める靄。それが晴れると出てきたのは推定3歳の幼女。どことなくAを彷彿させる。固まる同期たち。




「いやぁぁぁぁぁぁ！！！Aどうしちゃったの！？！？ほんとにA！？！？ねえ！！」




「やめないか善逸！怖がっているだろう！」




炭治郎が言った通り、A(仮)は善逸の汚い高音に怯えて少し涙を浮かべていた。




カナヲと玄弥と炭治郎がA(仮)の目線に合わせるようにしゃがむと、善逸も伊之助もそれに倣った。




「自分の名前言えるか？」




炭治郎が優しく問う。が、A(仮)はビクッと肩を揺らしてカナヲの膝に抱きついた。善逸は後にこの時のことをこう語る。「カナヲちゃんから撃ち抜かれる音が聞こえた」と。栗花落カナヲ、アウト。




「じゃ、じゃあもしそうだったら頷いてくれ。君の名前はAでいいか？」





めげずに炭治郎が聞くとカナヲの足に隠れていたA(仮)は少しだけ顔を覗かせてコクンと頷いた。善逸はこう言った。「炭治郎の心臓が1回止まった」と。竈門炭治郎、アウト。





しかしこれでこの幼女はAであることが確定した。





「今いくつだ？」




見た目は少し怖いが、声は優しい玄弥に顔を覗かせたままのAは小さな手で「3」と指文字を作る。あまり上手くできないのか、薬指が少し折れ曲がっている。




その姿に心臓あたりを抑えるカナヲ、玄弥、炭治郎の3人。そのとき3人から「爆弾が爆発したような音が聞こえた」と善逸は後に語った。不死川玄弥、アウト。

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