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スカイツリーから見下ろす都内を存分に堪能したら、また車に乗り込んでどこかへ走る。20分程度走って着いたところ。それはかの五つ星ホテル、プリンスギャラリーだった。
『若狭くん!?このダサい名前の作戦にいくらつぎ込んだの!?』
「真ちゃん泣くぞ?そろそろ。でもA、泊まりたいって言ってたじゃん」
確かに言っていた。言ったことがある。けどそれは高校生の頃の話だ。実際に働くことの厳しさと、お金を稼ぐことの大変さを知ってからは夢で終わろうとしていた。
「もしかしてもう来たことあった?」
『……ないけど』
「ならいい」
何が?と言おうとしたけど、それを分かっていたのかそそくさと車から降りてしまった。私が座っていた助手席のドアを開け、さりげなく手を取りスマートにエスコートする若狭くん。
これ以上言うのはやめておこう。もう彼に全て委ねてしまおうとその手を握る手を強めた。
若狭くんがチェックインをしてくれている間、私はロビーフロアからスカイツリーとはまた別のアングルから都内を一望していた。吹き抜けになっていて開放感がある、素敵な空間だ。
「A」
若狭くんに呼ばれたので駆け寄ると、走るなと怒られた。ディナーを予約しているらしく、歩いてそこへ向かう。今になって、もっとちゃんとした格好の方が良かったんじゃないのかな、と不安になる。ラフすぎたかもしれない。もっと事前情報が欲しかった。
慣れた仕草でウエイターさんを呼び、話を通していたのだろう、クリスマスディナーが運ばれてくる。料理はどれも美味しくて、若狭くんが連れて行ってくれるお店にハズレはないなと確信した。
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蘭奈莉逢瑠悲@カナリア:ルカ(プロフ) - やばい好き。これだからワカは最高なんだ (12月11日 0時) (レス) @page44 id: 4d14879615 (このIDを非表示/違反報告)
ゆんな(プロフ) - めちゃめちゃ最高でした(TдT)人生のバイブル?にします!子供4人は多いなw (11月4日 14時) (レス) @page43 id: c8a07ba8e1 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - とちさん» ありがとうございます、友人の布教活動のおかげ(?)ですかね……絶対役に立たないけどwwwwww (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - NIKOさん» 夢主の反撃が始まりますよォ!! (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ゆんなさん» ありがとうございます!そう言っていただけて嬉しいです!続けることにしました! (2023年5月4日 10時) (レス) id: 1eabdc05d7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかね | 作成日時:2022年4月19日 4時