case.21 ページ22
《｢どうだった〜？ヒーロー科の潜入任務は｣》
部屋に戻ってスピーカーで硝子と電話をする。両サイドには夏油と五条がいるが、五条は私の右肩にもたれかかり完全にリラックス状態。肩が凝るからやめて欲しい。
『みんないい子だったよ！寒気するくらい。それと、1人視える子がいたかな』
「こいつ、潜入一日目で告られてんの。ヤバくね？何したんだよ」
『いや、何か笑った顔に惚れたって言われた』
怒涛の1日だったので忘れていたがそうだった、切島くんに告られたんだっけ。断ったけど。
《「へー、アンタが笑うなんて珍しいじゃん。なんか面白いことあったの？」》
失敬な、私だって笑うわ。でもその理由を言うのは恥ずかしい。立つて笑いの元は私が入学当初にギャン泣きした話なのだから。懐かしさに思わず笑ってしまっただけで、ほんとうはみんなの頭からも私の頭からも消し去りたい記憶である。
だから精一杯言葉を濁して言った。
『いや……あんたらとの思い出……振り返ってただけ、だけど』
嘘はついてない。ギャン泣きした話をしたら、絶対また五条にからかわれるのは目に見えてる。
《「……」》
「「……」」
『なんか言えよ』
硝子は電話口で無言。2人も無言どころか五条は顔を両手で隠し、夏油は天を仰いでいる。なにこれ。
「えっと、つまりお前は？」
「私たちとの出来事を思い出して笑っていたってことかい？」
『もう！！そうだって言ってる！！！！』
何せ黒歴史なのでキレながら答えると、2人は10点札を挙げた。待て、それどこから出した？？
「これでアイツにマウント取り放題だな〜」
「君に向けた笑顔じゃないよってね」
アホみたいなことを言い出した2人にドン引きながら硝子に話しかける。
『硝子〜。2人がいつも以上におかしくなっちゃった』
タバコを吸っていたのか、息を吐く音が聞こえたあと、吐息混じりの硝子の声が電話越しに聞こえる。タバコを吸っているのに透明感のある、でも蠱惑的で色気がふんだんに詰め込まれた、彼女の声。
《「A、可愛いな」》
な、なんてえっちなおねえさんだ……！！
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しお(プロフ) - パワー！！！！！！！！！！！ (2022年11月19日 7時) (
レス) @page26 id: fdfca7d6d9 (このIDを非表示/違反報告)
まみの木 - すごい好きです！←唐突な告白ゥ なんかもう夢主ちゃんが他二人に負けず劣らずな性格で、互いに信頼し合ってるところとかもう…神ですか？()あと更新頑張ってください！長文失礼しました (2022年10月2日 1時) (レス) @page15 id: e361e9a87e (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - ゆきさん» ありがとうございます！亀更新ですが頑張ります！！ (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 421さん» ダヒャヒャ！！(訳:ありがとう) (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - 綴さん» ありがとうこざいます！亀更新ですが楽しみにしていただけると幸いです😭 (2022年9月20日 2時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あかね
| 作成日時：2022年2月24日 1時
