ページ ページ5
『んー……ムムッ!術式反転あがっいっっだぁ!!!!!!!!!!!』
「遅い遅いおそーい。無下限はどうしたの?」
『だから!同時に術式を扱えるのは悟だけだって何回言ったらわかんの!?』
あれから特訓の日々が始まった。悟は私の他にも悠仁や恵も見てるし、更には任務もある。多忙だなぁ(他人事)
そんな悟は今私のおでこに向かって、今まさにしようとしていた反転術式『赫』をぶっぱなしたのだ。痛い。絶対赤くなってる。私の真っ白なお肌は余計に赤いのが目立つ。
『わざわざ当てなくてもいいじゃん!』
「大袈裟だなぁ〜。デコピン程度の強さだったでしょ?」
『本の角で殴られた時並には痛てぇよ』
不貞腐れた顔を隠すことなく悟に向けていると、いまだに座り込んでいる私の目線に合わせるように屈んだ。
「いいか。呪霊はオマエが術式を出すまで待ってくれるわけがない。命の奪い合いなんだ。殺すか殺されるか。1分、1秒、一瞬でも判断を間違えれば誰かが確実に死ぬ。特級はそんな任務ばっか任される。心得とけ」
悟は私と真剣な話をする時は、多分無意識のうちに取り繕うことを忘れている。昔の口の悪かった悟に戻るからだ。
ん、と返事になってるのかなってないのか、よく分からない返答をするとポンポンと頭を撫でる。すると律儀にも訓練場のドアをノックする音がした。
「七海です、五条さん任務の時間です」
「え!もうそんな時間?僕疲れたから行きたくないなぁ」
汗ひとつかいてないのによく言う。
『建ちゃん、這いずってでも行かせていいからね』
「……いい加減その名前で呼ぶのやめてくれませんか」
『今更変えろなんて絶対無理だよ』
1046人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「呪術廻戦」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
あかね(プロフ) - 抹茶さん» ひえ!ありがとうございます!! (2021年4月19日 1時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - えっ…………………好きです← (2021年4月17日 22時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - クロノ@気まぐれ更新さん» ありがとうございます!続編もよろしくお願い致します! (2021年1月27日 0時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロノ@気まぐれ更新(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さいね…! (2021年1月26日 6時) (レス) id: 81556e3845 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:あかね | 作成日時:2021年1月26日 1時