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それから1年、正式に五条家当主となった悟は2人の学友をうちに連れてきた。
「A〜。ってお前また蔵の中閉じ込められてたのか。クソジジイも変わんねえな」
『……悟、この人たち誰?』
五条家という限られた箱庭の中で生活する私にとって、外部の人間は危ないものだった。突然目の前に現れた前髪がヘンテコな男の人と、泣きボクロが特徴的な女の人。
悟が取られてしまうような気がして対抗心を持った私は、彼の腰にしがみついて私の悟ですよアピールをする。
「うわー、可愛い。五条にも懐く子がいるんだね。家入硝子です、五条の同級生。よろしくね〜」
『よろしく、お願いします……』
「おい硝子どういうことだ。あとお前Aの前ではずぇぇぇっっっっったい煙草吸うなよ。副流煙危ねぇから」
「吸わない吸わない」
泣きボクロの女の人と悟が会話をしているそばで、次に私に目線を合わせてきたのは前髪がヘンテコな男の人。
「夏油傑です。急にごめんね、悟からAちゃんの話を聞いて会いたくなってね。もちろん私たちはAちゃんの味方だから」
物腰が柔らかくて優しい傑くん。怪我を治してくれる姉御肌の硝子ちゃん。当時、女の人の温もりを知らなかった私は大層硝子ちゃんに懐いたし、傑くんへの警戒心を解くのにも時間はかからなかった。
「A、遊ぼう」
『なぁに?それ』
「シャボン玉だよ。息を吹くと出てくるんだ。ほら」
『うわぁ!キレー!』
「やるかい?」
『うん!!』
無知な私を傑くんや硝子ちゃんは一切笑わなかったし、むしろいろんなことを教えてくれた。
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あかね(プロフ) - 抹茶さん» ひえ!ありがとうございます!! (2021年4月19日 1時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
抹茶 - えっ…………………好きです← (2021年4月17日 22時) (レス) id: 5aab78de35 (このIDを非表示/違反報告)
あかね(プロフ) - クロノ@気まぐれ更新さん» ありがとうございます!続編もよろしくお願い致します! (2021年1月27日 0時) (レス) id: e8088c70b5 (このIDを非表示/違反報告)
クロノ@気まぐれ更新(プロフ) - 続編おめでとうございます!更新頑張って下さいね…! (2021年1月26日 6時) (レス) id: 81556e3845 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あかね | 作成日時:2021年1月26日 1時