続・従兄弟が最強なんだが【呪術廻戦】 (ページ3)

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#五条悟と修行ページ3

僕の世界で1番可愛い従姉妹のAがある日こんなことを僕に言ってきた。

『五条家のさ……相伝の……あのーー無下限じゃない方、なんだっけ？』

「……術式順転『蒼』と術式反転『赫』？」

『そうそれ！』

いや、仮にも五条家の人間なら相伝の術式の名前くらい覚えてなよ。というかそもそもAには禪院家の相伝の術式である十種影法術が刻み込まれている。複数の術式を持つ者も極稀にいるが、Aはどうなのだろう。

もしもAが御三家のうちの2つの相伝の術式を使いこなそうものなら、きっと上は黙ってないしAを引き入れようと躍起になるだろう。呪詛師の間でもきっと億単位の懸賞金がかけられるようになるはずだ。

可愛い従姉妹をみすみす危ない目に遭わせる人間がどこにいる？いやいない(反語)

「なんで？十種影法術で十分でしょ。そもそもAに五条家の相伝の術式は刻み込まれてるわけ？」

『んー、でもちっちゃい頃にやらされてたから刻まれてるんだと思う。名前が違ったけど』

「どんな名前？」

『術式順転「黒」、術式反転「白」、虚式「灰」。今まで別物だと思ってたけど、悟が使ってるの見て確信したわ。父親名前変えてんなって。ウケない？』

「いや、何勝手に相伝の術式の名前変えてんの伯父さん。めっちゃウケんね」

『でしょ？「悟と同じ術式を唱えるな！」っつって』

「理不尽～」

相当伯父さんに嫌われてる僕。まあ僕も嫌いだし興味もないから痛くも痒くもないんだけど。

「で、なんで急にそんなこと言い始めたの？」

Aが入れてくれたマシュマロ入りのココアを口にする。舌に残る甘さが、糖分を欲している脳にはちょうど良かった。