続・従兄弟が最強なんだが【呪術廻戦】

#お見合い ページ19

次の日、キヨが着物屋さんで見繕ってくれた白地に水色の花柄の着物を彼女に着付けてもらった。




『どう？』




「よくお似合いです、お嬢様」




『えへへ、ありがとう。そうだ、写真撮ってくれない？野薔薇に見せてって言われてたんだ』




「承知しました」



パシャリ、パシャリとまずは2枚……と思っていたら、横からバシャバシャバシャとうるさいくらいの連写音。言わずもがな悟である。





「可愛い……僕の従妹が可愛い……僕色の着物を着て僕色に染ってる……」




『売れないバンドマンか？？？』




「表現の仕方が気色悪いですわよ、坊っちゃま」




キヨの言う通り気色悪い登場だったが、当の本人の見た目は恐らく彼を見慣れていない人間であれば誰しも惹かれる程に整っていた。




『悟も似合ってんね』




「GLGの五条悟だよ？当たり前じゃん」




取るに足らない会話で時間を潰していたら襖を軽く叩く音が聞こえた。




『はーい』




「Aお嬢様、大広間で旦那様がお待ちです」




『はいよ〜』





気乗りしないが行こう。顔を出さずにバックれるのは相手の方に失礼だ。




「さ、悟様も行かれるのですか……！？」




「ん？そーだよ、何か文句ある？」




……どうやら悟がお見合いに参加することは一部の使用人にしか知らされてなかったらしい。大広間に入って来た私たちの顔を見た父親が、ポカンと間抜け面を晒したあと、とてつもなく憤怒に満ちた表情を浮かべたからだ。




表情豊かでいいと思いますよ(いい笑顔)

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