続・従兄弟が最強なんだが【呪術廻戦】

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久しぶりに訪れた五条家。3年前に攫われた時に閉じ込められたのはいつもの蔵の中だったから、母屋に入るのは実に5年ぶりだ。




「おかえりなさいませ、悟様」




「お嬢様もおかえりなさいませ」





『あー、私帰ってない帰ってない』




「A言葉のあやって知ってる？」




使用人たちが私たちが家に入った瞬間頭を下げた。私の帰省を元々聞いていたんだろう、あまり使用人たちに動揺は見られなかった。面白くない、狼狽える姿が見たかった(クソ)




長い廊下を歩くと、昔の記憶より少しだけ背が低くなったものの凛とした姿勢は変わらないキヨがいた。




『キヨ！！！』




走ってキヨの元に行くとぎゅうっと抱き締められた。




「御無礼をお許しください、お嬢様。お元気そうで何よりです」




『……キヨも元気そうでよかった』



細い背中を抱き締め返すと、悟がヌルッと出てくる。




「ちょっとー、僕だけ仲間外れにしないでよー」




『うるさい、今感動の再会なんだから邪魔しないで』




「悟坊っちゃまは寂しんぼですからね」




「キヨ？僕もう坊っちゃまって歳じゃないって何回も言ってるよね？」




28歳児が何言ってんだか。恵や建ちゃんに幼稚なイタズラしてるの私は知ってるし、悟の傍若無人ぶりにどんだけ伊地知さんが胃を痛めてるか知らないでしょ。




「私にとっては坊っちゃまはいつまでも悟坊っちゃまです」



なんてそれを五条家当主に言えちゃうキヨもかなり強者だよね分かる。

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