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入学式が行われ、新入生が入ってきた。
日陽高校野球部の過去の実績などが高い評価を得たのか、
私達より多い24名の新入生が加入した。
「マネージャーの子はさすがにいないよな」
小幡「いやわからん。おるかもしれん。」
「おった方が嬉しいけど、教えるの苦手だからなぁ」
戸郷「生半可な気持ちで入って欲しくは無いよね〜」
？「あの」
私達に声を掛けてくれた、ひとりの女の子。
？「野球部のマネージャーになりたいのですが」
思わず小幡と戸郷の顔を見合って
「いいですよ、でも監督には伝えましたか？」
とだけ告げる。
すると彼女は「はい、先程伝えました」と言った。
行動力の早さと、そこまでしてなりたい強い意志を感じた私。
「入部届出しましょう」
小幡「ほんとに大丈夫？マネージャー結構大変だって」
？「私、ずっとやってみたかったんです。」
入部届を書いて監督に直接渡し、彼女は晴れて入部した。
「あ、名前聞くの忘れてたね」
梶谷「私、梶谷舞郁(まいか)と言います。先輩のお名前も聞いていいですか？」
「私、中野Aって言います。これからよろしくね」
梶谷「A先輩！よろしくお願いします」
彼女は元々高校野球が好きで、ずっと野球部のマネージャーをやりたいと思い、憧れていた日陽高校に入学したという。
安田「マネさん〜、あれ、新しい子？」
「あっヤスさん！実は今日から後輩が出来ました」
梶谷「梶谷舞郁です。よろしくお願いします。」
安田「キャプテンの安田です。よろしくね〜」
ヤスさんは優しいキャプテンだ。
時に厳しさもあってもいいと思うのに、
みんなに対して優しく接してくれる、凄い人だ。
？「舞ちゃん♪♪」
梶谷「隆輝くん♪♪」
度会「あ！ごめんなさい！新入部員の度会隆輝です！！！」
「マネージャーの中野です〜」
梶谷「同じクラスで席が隣だったので仲良くなったんです…なんかすみません^^;」
「なるほど…………(距離感バグってるなこの子)」
度会「これからよろしくお願いします！中野先輩！」
「あ、よろしくね〜」
電車は私と反対方向だというので駅でバイバイ。
ここからは私の世界。
AirPodsで音楽を聴きながら電車を待つ。
まだ大人になりたくないけど、
たーくんと一緒にいると大人ぶっている気がする。
曲のサビのタイミングでちょうど電車が到着した。
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作者名：u | 作成日時：2024年3月18日 11時
