リトグリちゃん短編集。

＊ ページ43

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医務室に着いて、先生にかれんの様子を見てもらう。

先生いわく、たぶん脳貧血じゃないかって


脳貧血っていうのは血液が十分に脳にいかなくなる症状で、疲れているときや睡眠不足のときに起こりやすいらしい。

かれんって、けっこうため込みやすい性格だからなぁ……
全部1人で頑張りすぎずに、少し休んだり誰かに頼ったりして欲しいねんけど


なにはともあれ、悪い病気とかじゃなくて良かった…

かれんが突然倒れるのを見たとき、本当に焦ったから。


か「ん………あれ…？」
m「かれん！大丈夫！？あたしの名前分かる！？」
か「え、まなかやろ……？」
ア「あさひの名前は！？わかる！？」
か「……言うてもうてるやん」


…うん、受け答えもはっきりしてるし、いつものかれんだ
ただ、まだ顔色は良くないし、なんとなく疲れているような感じがする


芹奈がベッドの端にしゃがんで、寝ているかれんと目線を合わせた。


芹「……かれん、嫌かもしれないけどさ、この後の2曲目は、かれん出るのやめとこう？

今は大丈夫かもだけど、今無理したら後でもっとしんどくなっちゃうかもしれないし、そうなったら私たちも辛いから…」

か「え……」


…うん、そうやな、私も芹奈と一緒で、今はゆっくり休んでた方がいいと思う

でも、今日のために誰よりも一生懸命練習していたかれんにとっては、それも辛いよね。

どうすればいいんだろう……

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