ボクの為 (ページ2)

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高身長は敵であるページ2

『うわぁ、人多い…歩きづらい……』

こんなに人が沢山…いる…なんて…倒れる…

『もう、家帰っていいかな…』

と呟きつつクラス表を探す

しかし、この身長では見えない…
無理だとは思うが跳んでみるか

…

やっぱり見えない……
というか、周りの奴等がボクを見ている気がするんだが…気のせいか？

いや、気の所為ではない、見られている
だが、Aは気付かない

それでも諦めずに跳ぶ、なんとも健気なんだろうか…
周りからの視線は同情に変わってしまった

そんな彼を見て可哀想だと思ったのか
後ろから

「クラス表変わりに見てあげようか？その背じゃ見えないと思うし。君、名前何ていうの？」

と、声がかけられたのだ
普通ならこれは嬉しい事だろう、クラス表を変わりに見てくれるのだから
だが、Aは背が低い事を気にしている
可哀想と言われてしまったらそれはもう…
気に触るだろう

『は、はぁ!?こ、このボクにそんな口聞いていいと思ってんの!?……う、ぁ、えっと…白樹…A…で…す』

段々と声が小さくなっていった
何故なら、振り向くとそこには

高身長の多分新1年生と思われる男子が立っていたからだ

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(高身長は許さないよ!ボクのことを何時も馬鹿にしてくるんだ!)〈偏見やめい〉