検索窓
今日:7 hit、昨日:14 hit、合計:64,863 hit

ページ48






「痛っ!お前上の人間を敬えよ!
つうかマジで痛っ!どんだけ馬鹿力なんだ!?」


「なんかすごくイラっと来た」


「お前そんな暴力的だったか!」




しばらくの間恭介は、
額を摩りながらグチグチいじけていた。

私こそ
“恭介って、こんなにうざかったっけ”
なんて思いながら歩いた。

なんかもっとこう、優しくてカッコ良かった気がした
……気のせいか。


どら子から次の指令がなかったので
私は屋敷へ戻ることにした。

恭介も家へ帰るみたいで私達は岐路に立つ




「じゃあまた、任務で一緒になったらよろしくな」


「うん!じゃあまたね」




そう言って、私達は別々の道を進んだ。

“家に帰る”と言う何気ない行為が久々に感じた。
家族を亡くして家もなくして、
これが久々の家路だ。

家路…?きっと家路だ。
師匠はどうかは知らないが、少なくとも私は
あの屋敷を自分の第二の家だと思っている

私は屋敷の前まで着いた。
門を潜ろうとした時、一瞬足を止める。




“私を弟子にしてください!”




そう、一瞬声が聞こえたのだ。
姿が見えたのだ。

嗚呼。最早懐かしい。
鬼と孤独と、自分の無力さに怯えていた日々。

でも貴方がいたから、貴方が踏ん張ってくれたから
私はこんなにも今強く、幸せになれた。


今も鮮明に思い出す。
毎日毎日ここで震えながら叫んでいた日々は
無駄ではなかったのだと教えてあげたい

だって




「お師匠!ただいま戻りました!」




全てを失った私が、
こんなにも暖かなものをたくさんの人から
貰ったのだから

次回予告→←・



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
84人がお気に入り
設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 継子   
作品ジャンル:アニメ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ!本当だ!恥ずかしい……ありがとうございます!笑笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:ひなこさん | 作成日時:2020年8月9日 0時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。