・ ページ4
.
「……どなたですか?」
「俺か?宇髄天元だ!」
振り向くと、
装飾品をたくさん付けて奇妙な隈取りをしている
大柄な人が立っていた
背中には何か大きなものを背負っている。
「宇髄さん。…あの、噂ってなんですか?」
「まあ知らねえよな、
俺らの間じゃ、お前の噂でド派手に持ちきりだ!」
“変な幼子が悲鳴嶋さんの屋敷の前で
弟子入り願いをしてるってな!”
そう宇髄さんは付け足した
変な幼子とは……私のことだよね。きっと
「それについて、お師匠は何か仰ってましたか?」
「弟子入りしてねえのにもう師匠呼びかよ!
お前、ド派手に面白いヤツだな!」
「弟子になるからいいんです!」
「暴論だな!
嗚呼言ってたぜ?毎日毎日叫ばれてうるせえってな」
それを聞いた私は思わずガッツポーズをしてしまった。
やった!
お師匠にはしっかり私の声が届いてる
「迷惑がられてるのにガッツポーズかよ」
「私の声が師匠に届いている証拠なので!」
「…お前ほんとに面白えな」
そう言うと宇髄さんはお師匠の屋敷に入っていった。
今までも師匠の屋敷に出入りする人は多かったけれど
今のように話しかけてくれたのは
宇髄さんが初めてだった。
私は宇髄さんが出てくるまで声を出すのをやめた。
すると、数時間経って宇髄さんが屋敷から出てきた。
宇髄さんは去り際に私の頭を荒く撫でて
「頑張れよ」
そう言ってくれた
撫でてくれた頭はじんわり暖かくて
暫く私は撫でてくれた頭を触り、ボーッとしていた。
84人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「鬼滅の刃」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ!本当だ!恥ずかしい……ありがとうございます!笑笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ひなこさん | 作成日時:2020年8月9日 0時