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修業開始! ページ26






それから、しのぶちゃんの調合した薬を塗ってもらい
一応の診察は終わった。

しのぶちゃんはずっと不機嫌そうだった

少ししたら師匠が戻ってきて
私と師匠は蝶屋敷を出た。

カナエさん曰く、二週間は安静にとのことだったから
初めて上がったお師匠の屋敷で
私は二週間療養に努めた。


そして二週間後……




「それではこれから、修業を始める」


「はい!」


「まずは基礎体力の底上げだ」




そう言って言い渡された内容は、
山の頂上から屋敷までを走って往復することだった。
期限は日没。

山の中にあるこの屋敷。
麓…いや中腹くらいだろうか。

上を見ると頂上は高い。

こことあそこを走って往復…
できるだろうか。いや、やるんだ!




「行ってきます!」




そう言って私は威勢よく走り出した


山を走って往復なんて生まれて初めてした。

田舎の方ではあったが、
少しは名の知れた武家の子であった私は
山を登るというか、走ること自体が少なかった。

だからまあ、結果はわかってて




「ハァ、ハァ……た、ただいま戻りましたァ」


「日没丁度か…」




頂上に着いた頃にはもう、体が鉛の様に重く
まともに動かなくなっていた。

なんとか足を動かし、転がる様に山を降った。




「来なさい。夕食としよう」


「はい」




私は息を整えて重たい体を引きずる様に
師匠についていった

すると、急に師匠の足が止まる




「息切れはもう治ったのか」


「え、あっ、はい」




息切れは別に問題じゃなかった。
圧倒的に全身の筋力が足りていなかったのだ。

しかし師匠は、私がそういうと
私の顔をマジマジと見た。




「え、あの師匠?」


「いや、なんでもない」




師匠はそう言うとまた足を進めた

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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 継子   
作品ジャンル:アニメ
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ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ!本当だ!恥ずかしい……ありがとうございます!笑笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなこさん | 作成日時:2020年8月9日 0時

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