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「落ち着いたかな」


「っ……はい」




暫くの間思い切り泣いた。

溜まっていたものが涙とともに出て行ったのか
心が軽かった




「あの、ありがとうございます」


「どうしてお礼を言うのかな?」


「なんか、貴方に話したら、心が軽くなったから」


「私は何もしてない。
Aが自分の力で立ち直ったんだよ」




耀哉さんはそう言って微笑んだ




「A、最後に一つだけいいかな?」


「はい」


「これから、Aには
先の選別以上に辛い事がたくさん降りかかるだろう」


「…はい」


「その困難にめげず、刀を握る覚悟は出来ているね」




そう言って私を見た耀哉さんの瞳は
さっきまでの優しいものではなく、とても鋭かった

私は恭介と握手をした右手をギュッと握り込んだ

私は全てを失った。
でも今、私は一人じゃない




「はい。出来ています」




そう、答えた。

そうしたら耀哉さんの瞳は
いつもの、あの優しいものに戻って




「だ、そうだよ。行冥」




と、閉められた障子に向かって言った。

するとスルスルと障子が開いて
そこにいたのは、なんとお師匠だった




「御館様、この度は大変ご迷惑おかけしました」


「いいんだよ。
私も新たな子供達と一度話をしてみたかったから」


「し、師匠…。そ、それに御館様って。…え!?」


「A、お前が今まで話していたそのお方は
鬼殺隊九十七代目当主の産屋敷耀哉様だ」


「えっ……えぇ!?」

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設定タグ:鬼滅の刃 , 原作沿い , 継子   
作品ジャンル:アニメ
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ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ!本当だ!恥ずかしい……ありがとうございます!笑笑 (2020年8月9日 15時) (レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひなこさん | 作成日時:2020年8月9日 0時

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