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“A、貴方にもきっといつか
自分一人だけで決断しなければならない時が来るわ”
“いきなりどうしたの？”
“いいから聞きなさい”
“…はあい”
“自分一人だけで決断しなければいけない時
きっと貴方はたくさん迷う。
そんな時はね、最初に思った事を貫きなさい”
“う、うん…”
“今はまだわからなくてもいいわ。
でもいつか、その時が来たら思い出してね”
そう言いながら洗い物をする母の横顔を
私はまだ鮮明に覚えている
「“私を助けてくれた人に強くなる方法を教わりたい”
それが私の最初の思いでした。
だから私はそれを貫いた。母の言葉を頼りに」
「そうだったんだね」
涙がボロボロ溢れてきて
私はそれから、必死に言葉を紡いだ
「でもっ、でも本当に怖くて！
ずっと屋敷の前にいた時も、最終選別の時も！
何度も何度も逃げ出したくなって！
怖くて、怖くて…！」
屋敷の前で懇願してた時だって、
私はすごく怖くて毎日泣き出してしまいそうだった。
このままずっと無視され続けていたらどうしよう。
声が届いていなかったらどうしよう。
でも後ろに引くのはもっと怖くて
「本当に、頑張ったね」
そう言うと耀哉さんは私の頭を優しく撫でてくれた。
するともっと涙が溢れる
「父さんに会いたい！母さんに会いたい！
ひよりに会いたい！家に帰りたいよ！」
「よく一人で耐えてきたね。
今は思う存分泣きなさい」
その言葉で、
私は全てを失ってから初めて声を上げて泣いた。
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ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ！本当だ！恥ずかしい……ありがとうございます！笑笑 (2020年8月9日 15時) (
レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなこさん | 作成日時：2020年8月9日 0時
