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「全集中の呼吸ってのはな、ざっくり簡単に言うと
息をいっぱい吸って身体強化をする事だ」
「息をいっぱい吸うだけで強くなるの？」
「息をたくさん吸うと
その分血液がたくさん酸素を運ぶだろ？
そしてたくさんの酸素が筋肉に行き渡れば
その分筋肉の動きは活発になる。
そうなればすげー力が出るって寸法だ」
「へ、へえー」
「…お前理解してねえだろ」
「わかってるよ！……半分くらい」
何か恭介が喚いてるけど、耳を塞いだ。
つまり、たくさん息を吸う事なんでしょ！
わかったから！！
「はい手当て終了！」
恭介はそう投げやりに言った
「ありがとう！」
「お前ほんと……いや。
同じ鬼殺隊士を目指すものとして、
必ず最終選別合格しような」
そう言い恭介は手を出した
「うん！」
そう言い私は差し出された手を握った。
その時だった＿＿
「ガキ二匹発見！！」
そう言い草むらから鬼が飛び出した
私は先ほどのこともあり、恐怖で一瞬怯む
恭介は刀を抜いて私を庇った。
「恭介！」
「逃げろA！俺は負けねえから！
速く遠くに逃げろ！」
そう言うと恭介は、また先程の方を繰り出した
「炎の呼吸壱ノ型 不知火！」
確かに刃は鬼に届いた。……しかし
「か、硬ぇ…！」
「弱いなあ、弱いなあ！！」
そう言うと鬼は恭介の腹を蹴った。
恭介はそのまま数メートル鞠の様に飛ばされた
そして鬼はその上から襲いかかる。
間一髪恭介は迫りくる鬼の牙に刀で対抗した
しかし鬼の力に押され、恭介はどんどん潰れていく
「恭介！！」
「はやく、逃げろ！！」
助けたい。恭介を助けたい。
でも、足が動かない。手足の震えが止まらない。
怖い。怖い怖い怖い怖い怖い。
鬼は怖い。鬼は私から全てを奪った。
憎いんじゃない。怖いんだ。
鬼は怖い鬼は怖い鬼は怖い鬼は怖い鬼は怖い。
でもなんだ。なんで全く足が動かないんだ。
今までは多少足がすくんでも逃げ出せた。
鬼が怖くたって逃げ出せた。
なんで、なんで逃げ出せないの！！
「嗚呼。そうだ」
“危機一髪だったな”
“はい手当て終了！”
“必ず最終選別合格しような”
私はもう恭介を失う方が、怖いんだ。
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ひより(プロフ) - ヒナさん» うわわ！本当だ！恥ずかしい……ありがとうございます！笑笑 (2020年8月9日 15時) (
レス) id: 9289657a5e (このIDを非表示/違反報告)
ヒナ - 最終選別が最終選抜になってますよ笑 (2020年8月9日 14時) (レス) id: 34797771fd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひなこさん | 作成日時：2020年8月9日 0時
