気まぐれごちゃまぜアニメ短編集。3冊目

続 ページ38

貴女side


「そんな可愛い顔すんなよ」


絡みつくようなその視線に思わず小さく息を漏らした。流石に族のトップを張っているだけあって凄みがある。するといきなり両手首を掴まれドアに押し付けられた。手首に入る力が強く顔を顰める。その一瞬を突かれ脚と脚の間に筋肉のついた逞しい彼の脚がねじ込まれた。逃げられない。

彼はぺろ、と唇を舐めた。その艶めかしい仕草に女としての危機を感じながらも自分の体温がじわじわと上がっていくのを感じる。彼の顔が近づいてくるが、抵抗する事が出来ないので彼からのキスをすんなりと受け入れた。すがりつくように執拗な彼の厚い唇の感触に鳥肌のように快感が背中を迸る。私の歯並びを確認するように動く舌はどんどん私の思考と視界をぼやけさせていく。ただ気持ちいいという感覚だけが身体を支配している。

彼が唇を離すと銀の糸がつながった。舌でそれを絡め取り今度は触れるだけのキスをした。熱っぽい彼の目とかち合って、ドギマギと心臓が音を立てる。嗚呼、駄目じゃあないか。これじゃあ彼の思惑通りだ。

「俺の事、好きになって」

執拗な烏にロックオンされてしまったようだ。彼から逃げる事など不可能だ。二者択一どちらかえらべ。どちらも答えは一緒でしょう？

彼の事を好きになりますか？

▶はい
▶Yes


end


大変遅くなって申し訳ありませんでしたァアアアアアアア！！！リクエスト有難うございます！書き方を少し変えてみました。またリクエストよろしくお願いいたします！！

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